洗礼盤

チャペルの豆知識

2018/04/12

キリスト教とチャペル

OVERVIEW

チャペルにまつわる豆知識をご紹介します。

洗礼盤 洗礼式の際に用いられる水を入れる容器。石、金属、木などで作られ、外形は新生を象徴する8角、または円形。会堂の入口近く、または入口近くにある洗礼所におくのが伝統的習慣であるが、プロテスタント教会では会堂正面におくことも多い。
洗礼式 新たに信徒になって教会に受け入れるための儀式。聖餐式とともに、救いを得るために必要な2つのサクラメント(*)に数えられている。全身を水に浸すか、または頭上に水をそそぐことを中心にする儀式で、初代教会以来行われているが、時とともに儀式が発達した。
(キリスト教大事典 教文館)

(*)サクラメント(聖奠:せいてん)は、「救いに必要な、目に見えない霊の恵みの、目に見えるしるしまた保証であり、その恵みを受ける方法」(祈祷書 日本聖公会)
本校の洗礼盤は、入口近くに設置されています。立教小学校の諸天使礼拝堂は街にある教会のように主日礼拝は行われていないため、ほとんど使用されることはありませんが、ごくまれに洗礼式が行われます。受洗者はその後各教会に属し、教会生活を送ることになります。

洗礼盤には十字架をかたどった鋳物製のふたがあります。これは40回生の卒業記念品です。また、その後ろには、ノブがないドアで有名な「世の光」の複製画が天窓から注ぐ光に照らされ飾られています。(ウイリアム?ホルマン?ハント作 マンチェスター市立美術館蔵 「見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。だれかわたしの声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。」ヨハネの黙示録3-20 新共同訳)この35回生の卒業記念品の付近には、この3月に卒業した64回生の卒業記念品「置き時計 ノアのはこぶね」も置かれ、静かに時を刻んでいます。

立教小学校教諭 遠山 章夫

〔『チャペルニュース』第595号2017年6?7月号/連載「チャペルのタカラモノご紹介します!」より〕

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